こんにちは、武蔵小杉グレイス歯科です。
「定期的に歯医者でフッ素を塗るとむし歯予防になると聞いたけど、実際どのくらい効果があるの?」そんな疑問をお持ちの患者様もいらっしゃるかもしれません。
今回は、歯科医院で行う「高濃度フッ素塗布」のむし歯予防効果や仕組み、推奨される頻度、フッ素費用などについて、わかりやすくご紹介いたします。
フッ素にはどんなむし歯予防効果があるの?
フッ素は、歯を強くし、むし歯のリスクを減らす働きがあります。市販の歯みがき粉にも含まれていますが、歯科医院で塗布する高濃度フッ素は、市販のものよりも効果的に作用します。
主な予防効果は次の4つです
1.再石灰化を助ける
歯は、食事などの酸によって表面が一時的に溶けかけることがあります(脱灰)。フッ素は、その部分にミネラルを戻し、再び硬くする「再石灰化」を促します。高濃度のフッ素は、より酸性の環境でも再石灰化をサポートできるのが特長です。
2.歯を酸に強くする
歯の表面にある結晶構造を、フッ素が変化させ、酸に溶けにくい状態にします。これにより、虫歯に強い歯質になります。
3.むし歯菌の働きをおさえる
フッ素には、むし歯の原因菌の活動を弱め、酸をつくりにくくする効果があります。
4.脱灰を防ぐ
フッ素が歯の表面にとどまることで、酸によって溶け出すのを抑える働きもあります。
こうした作用により、フッ素塗布を定期的に行うことで、むし歯の発生をおよそ20〜30%減らせるとされています。
高濃度フッ素塗布の特長とは?
歯科医院で使用される高濃度フッ素(例:9000ppmF)は、家庭用の歯みがき粉(950〜1450ppmF)よりもはるかに高い濃度で処方されます。その大きな特長のひとつは、「唾液中のフッ素濃度が長く保たれる」という点です。塗布後しばらくのあいだ、口の中のフッ素濃度が高く維持されるため、歯の表面にしっかり作用し続けることができます。
また、低濃度フッ素のように毎日の積み重ねで効果を出すのとは異なり、高濃度フッ素は「短時間で集中的に作用する」という意味でも、むし歯予防の“後押し”として心強い手段といえるでしょう。
フッ素塗布のおすすめ頻度は?
高濃度フッ素塗布は、年に2〜4回のペースで行うのが推奨されています。
お口の環境は年齢や生活習慣、食事内容などによって常に変化しています。とくに、以下のような方には定期的な塗布をおすすめしています。
・むし歯ができやす方
・お子様(乳歯・生え変わり期・矯正中など)
・歯肉退縮の方(根元のむし歯リスクが高まる)
・知覚過敏の方
・唾液の量が少ない方(ドライマウス)
・被せ物やブリッジが多い方
例えば、学校の長期休みや職場の健康診断のタイミングなど、「年間の予定に合わせて2〜4回」通うことを習慣化しておくと、無理なく続けやすくなります。
費用はどれくらいかかるの?
当院では、高濃度フッ素塗布を1回3,300円(税込)で行っております。
初期のむし歯の治療や、進行して神経の処置が必要になった場合の治療費を考えると、フッ素塗布による予防はコスト面でも価値の高い選択肢といえるかもしれません。
まとめ
高濃度フッ素塗布は、歯の再石灰化を促し、歯質を強くし、むし歯菌の働きを抑えるなど、さまざまな角度からむし歯を防ぐ力があります。
特に、むし歯になりやすいお子様や矯正中の方、セルフケアが難しい方にとっては、定期的なフッ素塗布が安心につながる大切な予防ケアです。
武蔵小杉グレイス歯科では、患者様一人ひとりの状況に合わせた予防プランをご提案しています。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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